市販の点鼻薬について

2018/01/26
いつもホームページをご覧頂きありがとうございます.
今日は,市販の点鼻薬の話をします.

鼻づまりがひどいと,まずドラッグストアに行って,
鼻炎の薬を買って飲んでみる,あるいは,
点鼻薬といって,鼻にシュッとさす薬を使う方は多いですね.

それで治ってしまえば良いのですが,
頑張って点鼻をしているけど治らないといって,
当院に受診される患者さんも多くいます.

実は,市販の点鼻薬を,毎日,長い期間使用すると,
なんと,鼻づまりが悪化してしまいます.
これを薬による鼻炎という意味で,薬剤性鼻炎と言います.

市販の点鼻薬には,血管収縮薬といって,
鼻の血管を収縮させ,むくんだ鼻の粘膜を縮める成分が入っています.
点鼻すると,ものの数分で鼻が通ってきますが,
数時間で効果が切れます.
効果が切れると,粘膜が腫れて鼻が詰まってくるので点鼻をすると,
また粘膜が縮んで,鼻がスースー通るようになります.
けど,また数時間で元に戻ります.

これを長く続けると...
 1. 薬が効かなくなってくる
 2. 最初より粘膜がむくんだ状態になる

ので,鼻づまりが続いてしまうと言うことです.

こうなると,耳鼻科できちんと診断してもらって,
長く続けられる鼻閉の治療をする必要があります.

市販の点鼻薬は,即効性があって,とても良い薬ですが,
使い方を間違うと,鼻づまりがかえってひどくなってしまいますので,
注意が必要です.

もしや? と心当たりのある方は,ご相談ください.

              院長  関  伸彦



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