秋の鼻炎

2021/09/17
ずいぶん,涼しくなってきましたね.
朝晩は涼しさを通り過ぎて寒さを感じることもあります.

最近,鼻炎症状の患者さんが多く受診されます.

1. 気温が下がった 湿度が下がった
2. 秋の花粉症
3. ダニアレルギー


色んな原因があります.

寒くなったら,もともと鼻炎がない人でも鼻水が出ることあります.
気温の変化による鼻炎(血管運動性鼻炎,特発性鼻炎)で,
世間一般には,「寒暖差アレルギー」と言うのでしょうか.
また,鼻は常にぬれているのが正常で,
粘膜が乾くのは良い状態ではありません.

秋の花粉症の代表は,ヨモギの花粉症です.
8 月下旬から,例年のごとく少しずつ飛んでいます.

ダニアレルギーは秋からひどくなる傾向があります.
アレルギーで問題になるチリダニは,主に布団の中,絨毯の中にいます.
高温多湿の夏場に増殖します.
生きているうちは,飛んできてアレルゲンとなることはありません.
まあ,布団の羽毛などにしがみついているイメージですね.

やがてダニが死にます.
そして,数ヶ月が経つと,ダニの死骸がカラカラになり,
粉々になって飛んできます.これがハウスダストです.

なので,生きているダニが多いのは暑い夏
その後,数ヶ月して飛んでくるハウスとダストが多いのが秋という理屈です.

今回は,この時期の鼻炎症状について解説しました.
気になる症状がある方は受診してください.

               院長 関 伸彦


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