イナビルの吸入

2019/11/11
とうとう,インフルエンザが流行ってきました.
まだそれほどひどい状況ではありませんが,
今日は数人インフルエンザ A の患者さんがいました.

今日お知らせしたいのが,
インフルエンザ治療薬のイナビルに吸入治療ができるようになったことです.

現在,インフルエンザウィルスに対する治療には, 
 飲み薬:タミフル,ゾフルーザ
 吸い込む薬:リレンザ(1 日 2 回,5 日間)
       イナビル(1 回で終わり)
 点滴:ラピアクタ

がありますが,吸い込む薬が主流と思われます.

問題点は,小さなお子さんで,
「息を吐いて,薬を吸い込んで,できれば数秒間息を止める」
ができない場合があったことです.

今年,イナビルに吸入タイプのものが出ました.
これは,自力で吸い込む必要がなく,
吸入器に薬をセットして,だまって吸入の蒸気を吸っていれば大丈夫
なので,
小さなお子さんでも簡単に治療することができます.

当院では,鼻炎や喉頭炎で治療する吸入器とは別に,
インフルエンザ治療用の吸入器を用意し,
点滴室を利用して隔離状態で,吸入する治療を開始
しました.

小さなお子さんで,タミフルも飲めないし,
うまく自分で吸い込むこともできない場合,
良い選択肢と思っています.

以上,新しい治療法をお知らせ致しますが,
何より,インフルエンザにかからないようにするのが重要ですので,
ワクチン接種,手洗いうがいなど徹底してください.

                院長 関 伸彦


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