好酸球性副鼻腔炎の新薬
2020/04/02
以前,この新着情報で,好酸球性副鼻腔炎という,新しい蓄膿症について取り上げました.
見てなかった方は,こちらをご覧ください.
好酸球性副鼻腔炎については,まず的確な診断が何より重要です.
副鼻腔炎,ひと言に「ちくのう」といっても,
昔からある副鼻腔炎 と
好酸球性副鼻腔炎 では,
使う薬が全く違うからです.
薬で十分な効果が出ない場合,手術が選択肢になります.
ただし,手術だけで OK とはなりません.
手術後も,薬物治療が必要になります.
そのくらい,治りづらい病気です.
今回,デュピルマブという薬が,
この治りづらい副鼻腔炎に対して使えるようになりました.
(これまでは,喘息やアトピー性皮膚炎に対する適応でした)
専門的になりすぎるので,詳細は省きますが,
好酸球性副鼻腔炎の病態に関わる IL-4, 13 という物質をブロックするお薬です.
好酸球性副鼻腔炎の鼻茸や嗅覚障害をコントローするために,
しばしば,ステロイドという薬を使います.
ステロイドを 1-2 週間使って,症状が改善し,
しばらく大丈夫という患者さんもいます.
一方で,ステロイドを飲んでいるうちは良いけど,
ステロイドを止めると,すぐに悪化するという患者さんもいます.
このような重症の患者さんには,
今回のデュピルマブ(商品名:デュピクセント)が選択肢のひとつになります.
デュピルマブは皮下注射薬です.
お薬代はかなり高額になります.
数回,院内で注射を行い,指導を受けて頂ければ,
その後は,自己注射することができます.
(糖尿病でインスリンを自己注射するイメージです)
どんな方でも行える治療法ではありません.
私がお勧めするのは・・・
1. 好酸球性副鼻腔炎の患者さん
2. 手術を受けたことのある患者さん
3. 術後も調子が良くない患者さん
4. 好酸球性副鼻腔炎の難病指定されている患者さん
この 1-4 を満たすような患者さんです.
気になる方は,気軽にご相談ください.
P.S. 今の時代は便利です.
今回の記事で分かりづらい部分は,Google 先生に聞いてください!
院長 関 伸彦
見てなかった方は,こちらをご覧ください.
好酸球性副鼻腔炎については,まず的確な診断が何より重要です.
副鼻腔炎,ひと言に「ちくのう」といっても,
昔からある副鼻腔炎 と
好酸球性副鼻腔炎 では,
使う薬が全く違うからです.
薬で十分な効果が出ない場合,手術が選択肢になります.
ただし,手術だけで OK とはなりません.
手術後も,薬物治療が必要になります.
そのくらい,治りづらい病気です.
今回,デュピルマブという薬が,
この治りづらい副鼻腔炎に対して使えるようになりました.
(これまでは,喘息やアトピー性皮膚炎に対する適応でした)
専門的になりすぎるので,詳細は省きますが,
好酸球性副鼻腔炎の病態に関わる IL-4, 13 という物質をブロックするお薬です.
好酸球性副鼻腔炎の鼻茸や嗅覚障害をコントローするために,
しばしば,ステロイドという薬を使います.
ステロイドを 1-2 週間使って,症状が改善し,
しばらく大丈夫という患者さんもいます.
一方で,ステロイドを飲んでいるうちは良いけど,
ステロイドを止めると,すぐに悪化するという患者さんもいます.
このような重症の患者さんには,
今回のデュピルマブ(商品名:デュピクセント)が選択肢のひとつになります.
デュピルマブは皮下注射薬です.
お薬代はかなり高額になります.
数回,院内で注射を行い,指導を受けて頂ければ,
その後は,自己注射することができます.
(糖尿病でインスリンを自己注射するイメージです)
どんな方でも行える治療法ではありません.
私がお勧めするのは・・・
1. 好酸球性副鼻腔炎の患者さん
2. 手術を受けたことのある患者さん
3. 術後も調子が良くない患者さん
4. 好酸球性副鼻腔炎の難病指定されている患者さん
この 1-4 を満たすような患者さんです.
気になる方は,気軽にご相談ください.
P.S. 今の時代は便利です.
今回の記事で分かりづらい部分は,Google 先生に聞いてください!
院長 関 伸彦
最近の記事
- 2024/04/01 : 発熱外来?
- 2024/04/01 : 【5 月休診】
- 2024/03/01 : 【4 月休診】
- 2024/02/09 : ハンノキ
- 2024/02/01 : 2 月になりました
- 2024/02/01 : 【3 月休診】
- 2024/01/04 : 【2 月休診】
- 2024/01/01 : 新年のご挨拶
- 2023/12/05 : 【12/17 札幌市休日当番病院】
- 2023/11/24 : 嗅覚刺激療法
- ▼以前の記事一覧